コラム

2024.05.13

朝令暮改と段取り8割

「朝令暮改」という4文字熟語はよく聞くと思います。

それは計画や方針が、朝に立てたものが夕方には変更されるというように一度決めたことをすぐ変えてしまうという意味で使われます。

この言葉にはしばしば否定的な意味が含まれていますが、時には必要な変化であることもあります。

例えば、プロジェクトを進めていく中で、新たな情報や状況が浮かび上がり、今進めている計画よりも良いアプローチが見つかることがあります。

そのような場合、早めに方針を変更することは、より良い結果を得るために重要です。

また、逆に進行中の計画が思わぬ方向に向かい、悪化する可能性がある場合もあります。

そのような場合にも、早急な対応が求められます。

しかし、朝令暮改が繰り返されると、計画の安定性や信頼性が失われ、チームのモチベーションや成果に悪影響を及ぼす恐れがあります。

ここで「段取り8割」という言葉が登場します。

これは、計画や準備をしっかりと行い、できるだけ変更を最小限に抑えることの重要性を示しています。

事前の準備や計画は、朝令暮改を防ぐための重要な手段です。

情報収集やリスク評価を行い、可能な限り様々なシナリオに対応できるようにすることが大切です。

また、チームメンバーとのコミュニケーションを密にし、予期せぬ問題や変更に対応するための柔軟性を確保することも必要です。

特に建設の世界では「段取り8割」という言葉がよく使われます。

実行する前に事前の準備をしっかり行わないと取り返しのつかない事故にもつながりかねないためです。

朝令暮改が悪いことばかりではない一方で、段取り8割の重要性も忘れてはなりません。

バランスを取りながら、変化に対応し、最善の結果を追求することが重要です。

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