コラム

2026.01.19

【“すごい”建築】まるでSF世界!全国の“未来っぽい建築”編

Top photo by Antonio Cangianiello on Unsplash
※アイキャッチ写真はイメージ

長い年月をかけて、さまざまな困難を乗り越えた末に完成する建築物。一戸建て住宅、マンション、複合ビル、ホテル、ミュージアム……建築物の種類は多種多様だが、どんな建築物にも多くの人の手が掛かっている。各領域ごとの専門家が知恵を出し合い、多くのプロセスを踏んで、建物を建てている。

こうして生み出された建築物からは学びが多い。とくに近年は、美しいデザインとサステナビリティなアイデアを両立した建築物が増えている。【“すごい”建築】シリーズでは、今注目したい建築物を紹介する。第3弾では、非日常へ連れ出してくれる未来系建築物を3つピックアップした。

1. 角川武蔵野ミュージアム(埼玉)

photo by iSe. Tsuchiya on Unsplash

埼玉県所沢市のランドマークとして知られる「角川武蔵野ミュージアム」。アート、文学、ポップカルチャーを横断的に楽しめる“文化複合ミュージアム”だ。

設計は隈研吾氏。巨大な花崗岩の塊が地面から立ち上がったような外観は、まるで自然の地形がそのまま建築物へと変化したかのよう。特徴は、約2万枚の花崗岩の板材を積み上げた石の立体で、直線と斜線が複雑に交差し、見る角度によって表情が変わる造形は圧倒的だ。

館内はゾーンごとに特色が異なる空間が配置されているが、とくに象徴的なのが「本棚劇場」。高さ約8mの巨大書架に囲まれた空間が、訪れる人々を包み込んでくれる。

デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所

建築設計・施工:鹿島建設

▶︎角川武蔵野ミュージアムの詳細はこちら

https://kadcul.com

2. モード学園コクーンタワー(東京)

photo by taro ohtani on Unsplash

新宿駅西口エリアの象徴としてそびえる「モード学園コクーンタワー」。地上50階建ての総合校舎で、繭(コクーン)を思わせる優雅な曲線フォルムは、超高層ビルのなかでもひときわ異彩を放っている。2014年にはEMPORISの「世界で最も魅力的な校舎10」、2019年には日本で唯一「世界の建築家が選んだ過去50年で最も影響力のある高層ビル50選」に選出されるなど、建築的評価も高い。

外観を覆う白い帯は、建物全体を包み込んでいるように見えるが、実際には直線と曲線を織り交ぜた複雑な構造。高層ビルにありがちな均一性を排し、未来的で柔らかな印象を与えている。

内部は、中空吹き抜けを中心に教室やラウンジが配置され、開放感溢れる空間に。ファッション・美容・メイクの各実習室では、プロの現場を忠実に再現し、学生一人ひとりの感性を刺激する設計となっている。

2008年の竣工から15年以上経った今でも、コクーンタワーは新宿の“未来感”を象徴する存在であり続けている。

設計:TANGE建築都市設計(旧:丹下都市建築設計)

施工:清水建設

▶︎モード学園コクーンタワーの施設詳細はこちら

https://www.mode.ac.jp/tokyo/facilities

3. 梅田スカイビル(大阪)

photo by Dmitry Romanoff on Unsplash

大阪・梅田のランドマークとして世界的にも知られる「梅田スカイビル」。2棟の超高層ビルを39階と40階でつなぐ「空中庭園展望台」は、まるで空中に浮かぶ広場のような非日常感を演出する。完成は1993年だが、その未来的な存在感は今なお色褪せない。

特徴的なのは、地上から2棟のビルをつなぐ巨大なリング状の構造体。中央には開放的な吹き抜けがあり、エスカレーターで上昇する瞬間は、まるで空へ吸い込まれていくようだ。展望台は屋上が全面開放されており、都市の喧騒を眼下に眺めながら、360度の大パノラマを楽しめる。

1992年当時、世界でも例のない規模の巨大部材を地上で組み上げてから吊り上げる「リフトアップ工法」が採用されたことでも知られる。機能的でありながら、都市の景観に大胆な印象を刻むツインタワーだ。

設計:原広司+アトリエ・ファイ建築事務所 / 木村俊彦構造設計事務所 / 竹中工務店

施工:竹中工務店JV

▶︎梅田スカイビルの詳細はこちら

https://www.skybldg.co.jp

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