コラム

2025.01.27

厳冬期の安全への備え(現場編)

冬の建設現場は、積雪だけではなく、凍結や寒さによる身体へのダメージなど、たくさんのリスクが発生します。

安全な作業を目指すためにも冬への備えと対策が必要です。

今回は現場編として、現場での対策についてまとめてみました。

1. 作業員の健康管理

冬の寒さは、作業員の健康にも直接影響を与えます。

以下の対策を講じることで、安全な環境を確保しましょう。

              • 防寒対策: 防寒服、手袋、耳当て、足元の防寒具を支給

              • 定期的な休憩: 暖かい休憩所で温かい飲み物を提供する

              • 健康チェック: 毎日の体調確認を行い、特に高齢者の作業員には血圧などに異常が見られないかをチェックする

2. 凍結による滑りや転倒の防止

地面や足場が凍結すると、転倒事故が増える傾向にあります。

              • 足元の整備: 足場や通路に滑り止めマットや砂を撒く

              • 凍結防止剤の使用: 凍結しやすい場所に塩化カルシウムなどを散布

              • 安全靴の確認: 滑りにくいソールを持つ安全靴を選ぶ

3. 機械・車両の冬季対策

低温は機械や車両の機能にも影響を及ぼします。

              • エンジンの事前点検: バッテリーや冷却液の凍結防止を確認

              • 除雪装備の準備: 必要に応じて除雪機やスコップを現場に用意

              • 視界の確保: フロントガラスやライトの霜取りを徹底

4. 資材の保護と施工方法の調整

低温で施工が困難になる場合は、資材や作業工程にも注意が必要です。

              • 資材の保管: セメントや塗料などの凍結に弱い資材を適切に保管

              • 暖房設備の導入: 必要に応じて保温テントやヒーターを使用

              • 施工計画の見直し: 気温の影響を考慮し、作業スケジュールを調整

5. 冬特有の安全教育

冬季特有のリスクについて作業員への教育を徹底します。

              • 注意喚起: 朝礼で滑りやすい場所や凍結箇所の情報を共有

              • 緊急時対応訓練: 低体温症や凍傷の応急処置を学ぶ

              • 危険予知活動(KY活動): 作業前に特有の危険要因を洗い出す

6. 安全管理体制の強化

冬季は事故が増える時期なので、安全管理体制を強化しましょう。

              • 安全巡視の頻度を増加: 現場の状況をこまめに確認

              • 安全機材の点検: ヘルメットや安全帯が適切に機能するかチェック

              • 気象情報の確認: 雪や氷点下の予報に応じた作業調整を行う

冬の建設現場での安全確保は、作業員の健康管理、凍結対策、機械や資材の管理がポイントです。

事前の準備を徹底し、現場全体でリスクを共有することで、安心して作業できる環境を構築しましょう。

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