コラム

2025.11.18

【Case 4|60代男性】 建設業では、まだまだ人が主体。「建物が完成するまでのさまざまな工程に携われるのが面白い」

建設業とひと口に言っても、業務内容や働き方、キャリア形成は実にさまざま。このインタビュー連載では、建設業で自分らしく働く方々にお話を伺っていく。

★PROFILE60代・男性。ゼネコン社員として、40年間勤務。品質管理部の部長まで勤め、定年退職。現在は、品質管理記録の作成担当として活躍中。

●建設業に入ったきっかけと、現在の業務について教えてください。

構造設計部の新人として建設会社に入社したのが、この業界に入ったきっかけです。当時から、現在の仕事である「品質管理」の仕事に携わっていました。

その後、別のゼネコンに転職し、そちらで10年間品質管理として従事しました。その際に、まれに構造設計の監修を務める機会がありました。そのあたりを期待していただき、現作業所では、品質管理記録の作成を行っています。

●お仕事の魅力や難しさについて教えてください。

建築は似たように見えても、多種多様に異なります。建築物が完成するまでには、さまざまな工程があり、それを検査や指導などを通じて見ているのが面白く、この仕事の醍醐味だと思います。

一方で、多種多様の工法や材料があるなかで、それが基準にかなっているかどうかを確認していくことがこの仕事の難しさ。当たり前ですが、突貫になると、いい加減な部分が発生したり、出来栄えが良くなかったりします。基準にかなった形で、美しい建物を完成させることが大切です。

●これまでの仕事を通して、身についたスキルがあれば教えてください。

若手や安全衛生責任者の教育を通して、人前で話すことが得意になったと感じます。

●今後の目標について、教えてください。

これまで同様、現場がきれいに完成する姿を見ていきたいです。

●最後に、建設業の魅力は何だと思いますか?

DX化やAIの発展などにより、労働力に大きな変化が生じている産業がある一方で、建設業はまだまだ人が主体。人間の力が必要とされており、人が動かないと建物は完成に至りません。建設業は、手触り感のある仕事だと思います。

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