コラム

2024.04.22

ネガティブフィードバック

現代日本では、〇〇ハラという言葉が頻繁に耳にされ、ネガティブな情報や感情を伝えることがますます難しくなっています。

上司も部下も、同僚同士や家族同士でさえも、相手の気持ちを考えすぎてしまい、本当の意思を伝えることを避ける傾向があります。

そのため、簡単にはネガティブな指摘(ネガティブフィードバック)を伝えることができず、問題がそのまま放置されることが増えています。

しかし、ネガティブフィードバックをしないと、本人が気づかないため、問題が改善されることはありません。

その影響は、その個人だけでなく、組織全体や周辺関係者にも及びます。

特にコロナ後はテレワークや遠隔地での就業など、直接接することも難しい世の中になってきました。

今までであれば、物理的にも心理的にも距離が近い環境があったため、日本人が得意とする「察する」や

「空気を読む」能力だけでも通じたものもありましたが、現代では、思いや意図を言葉なしに完全に伝えることは難しいのです。

そこで、言葉でのコミュニケーションが重要となります。

ただし、その際には相手の感情や状況を考慮しつつ、具体的かつ建設的なフィードバックを提供することが大切です。

感情的にならずに、客観的に問題点を指摘し、解決策を提案することが効果的だと言われています。

また、受け手側も、ネガティブフィードバックを受け入れる心の準備を持つことが不可欠です。

批判を受け入れることで成長するチャンスであると捉え、建設的な対応を心がけることが重要です。

このように、言葉でのコミュニケーションは、良好な関係を築く上で不可欠です。 これからの組織運営では、

ネガティブな側面も含めて、言葉で率直な意見交換を行うことで、より良い職場環境や人間関係を築くことが重要です。

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