コラム

2023.07.17

街と共存すること

アクトエンジニアリングは福岡にも拠点があります。

福岡は現在、「天神ビックバン」と呼ばれる、天神地区の再開発や「博多コネクティッド」と呼ばれる博多駅周辺の再開発が進んでおり、言わば建設ラッシュです。

そんな中、にわかに博多っ子が騒めいたのが、

「長浜屋台街復活」です。

博多ラーメンと言えば、替え玉やバリ硬などで有名ですが、このスタイルを生み出したのが、福岡市にある長浜地区の屋台街です。

長浜は魚市場がある場所で、忙しく市場で働く方々に短時間でラーメンを提供できるように麺を細くしたり、細麺で麺が伸びやすいので、硬麺で提供したり、大盛りではなく替え玉にしたりしたことが喜ばれ、博多では長浜ラーメンと言われるようになりました。

そんな伝統ある長浜屋台街なのですが、一時期は1店舗しかない状況でした。

実は高齢化や後継ぎ問題もさることながら、夜中の泥酔客や衛生面、近隣の住民との軋轢などいろいろな問題があったのです。

ですが、そこは屋台の街福岡。

福岡市が行政として、住民との間に入り、公衆トイレの新設や、屋台専用の電気・水道などの衛生面の整備、後継者育成のために屋台経営希望者の公募など様々な取り組みを行いました。

その結果、2023年6月に長浜屋台街が復活。

また長浜の夜に屋台の赤提灯が戻ってきました。

街づくりというものは、住人や事業者、観光客など様々な人の事情や意見が入り乱れるものです。

どうやったら皆んなに納得してもらい、共存共栄ができる街にすることができるのか?

建設会社や開発業者にとっても頭を悩ませる問題です。

この長浜屋台街復活のニュースは、そんな共存共栄する街づくりの一つの例として、今後の街づくりのヒントになるかもしれませんね。

ちなみにラーメンも焼き鳥もおでんもすごく美味しかったです。

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